筆ペン作品(手本)集~百花繚乱~

秋日

 夕陽の光が村ざとに射しこんでいる。この胸の愁いを誰に打ち明けたらよいのだろう。荒れ果てた街道には行き来する人影もなく、秋風が稲や黍の葉をゆり動かしているばかりだ。